【『玄海プルサーマル裁判ニュース』第23号発行しました】

「今そこに原発があるから、やむを得ない」と、責任を国丸投げして、最後は“皮膚感覚”で再稼働同意した山口知事を許さない!の特集です。
安定ヨウ素剤事前配布要請行動についても詳細をレポート。
裁判ニュースは外部に頼まず、1400部を全部自分達の手で作成しています。
11日に印刷機にかけ、12日に製本・発送作業を行います。

 

12日10時から事務所での作業を手伝ってくださる方、募ってます!
この日は、佐賀地裁で玄海全基差止裁判の口頭弁論の日。
13時20分から地裁前アピール、14時裁判、記者会見・報告集会を経て、事務所に16時前後に戻ります。
30分でも1時間でも1人でも多くの方に加わっていただけると、とっても助かりますので、よろしくお願いいたします。
13日は前日の進行状況次第ですが、作業日としておきます。

 

◆記事「再稼働プロセスを振り返る」概略
(1)安全性は確認できていない
(2)住民からは反対、不安の声が噴出。再稼働に理解などしていない。
(3)6市長 (伊万里、壱岐、平戸、松浦、神埼、嬉野)、3議会(壱岐、平戸、松浦)の「反対」を無視
(4)命を守れない避難計画
(5)"ウソ"をついたのは九電だけでなく、知事自身
(6)知事自らの責任を放棄し、国に丸投げ
(7)最後は、県民理解を「何よりも県議会の決議」と丸投げし、「皮膚感覚」で判断
(8)一人ひとりの市民の行動こそ、再稼働を止める力になる!

 

◆4月24日の知事記者会見ポイント
・再稼働に対して、真摯に、愚直にまっすぐに向き合ってきた。
・原子力に頼らざるを得ない現状では、熟慮に熟慮を重ねた結果、再稼働はやむを得ない。
・山口県政はプロセスを大事に、一つ一つ丁寧に進めてきた。
・県として安全性が確保されていると確認した。
・九電がウソをつかないことを確認した。
・原発は国がしっかりと責任を果たすことを確認した。
・自分の皮膚感覚で「県民の理解を得た」と判断した。
・何よりも県議会の容認決議が極めて重い。
・今そこに原発がある。安全管理のためにも再稼働。
・知事として県民の安全というものに寄り添ってしっかりとやっていきたい

 


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No.23(2017年5月11日)発行
■命の事だから諦める訳にはいきません! ・・・1
■再稼働同意プロセスを振り返る ・・・2
■安定ヨウ素剤事前配布を! ・・・6
■再稼働差止仮処分終結/裁判報告 ・・・8
■福岡県民には何の説明もない理不尽さ ・・・10
■2016年度決算報告 ・・・11
■リレーコラム/お知らせ ・・・12
20170511裁判ニュース23号.pdf
PDFファイル 4.9 MB

3・4号機仮処分決定間近

責任放棄、民意無視の知事「同意」を許さない 

 

 4月24日、山口祥義佐賀県知事は九州電力玄海3・4 号機再稼働に同意表明をしました。この日の記者会見で知事は「熟慮に熟慮を重ねた結果、再稼働はやむを得ないと判断した」と述べました。そして、「県民の安全 に寄り添ってしっかりとやっていきたい」「真摯に愚直にまっすぐに」「何よりも県民の安全が第一」「今そこに原発があるから」など原稿朗読に終始した会見でした。私はしらじらしく思えてなりませんでした。

 山口知事は「規制委員会を信じています」と言っています(2016.7.20定例記者会見)が、田中俊一原子力規 制委員会委員長は「基準の適合性は見ていますけれども、安全だということは私は申し上げません」と繰り返し発言しています。一企業が起こした事故のために、住民の命と生活を根こそぎ奪ったのが東京電力福島第一原発の事故です。この事故により住民の生活は一変し、6年経った今なお避難生活を余儀なくされている人々が大勢います。取り返しのつかない甚大なあらゆる犠牲に対し、山口知事は「やむを得ない」というのでしょうか。  

 私たちは、これまで再稼働に対しての疑問質問を何度も要請してきました。佐賀で行われた住民説明会(5 会場)でも、たくさんの原発への不信不安の声が噴出しました。原発の燃料はわずか3、4年しか使えず、あとは核のゴミとなり何万年先の未来まで押し付ける。事故対策に住民の避難計画まで立てなければならないのが 原発です。玄海原発は2011年12月25日以来、5年半全基止まったままです。原発が無くても、生活は変わり ません。事故が起きれば否応なしに被害を受けるのは私たち住民です。なぜそうしてまで再稼働したいのか、会場での質問も同様の声が挙がりましたが、納得いく答は全くありませんでした。

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