山口祥義佐賀県知事と面会、再稼働反対要請

 

本日4月17日、佐賀県内の反原発の6つの市民団体は共同して、山口祥義(よしのり)佐賀県知事に面会し、「玄海原発の再稼働を認めないで下さい」との要請を直接行いました。

古川前知事時代には拒否され続けてきましたが、1月に山口知事が就任したことから、ただちに面談要請を行い、3か月経って実現しました。


1団体2人ずつ、全体で15分だけという条件でしたので、練りに練った要請質問書の一部をまず読み上げ。

「玄海原発で重大な事故が起きれば、私たちのふるさと、佐賀そのものが失われてしまう。私たちと私たちの次の世代の命と生活に関わる玄海原発を絶対に再稼働させないでください」と要請した上で、

1.もし知事が原発の再稼働に同意したあと、原発で事故が起きた場合、知事としての責任をどう考えているのか

2.現在の避難計画で県民の命を守れると考えているのか

3.使用済み核燃料の最終的な処理方法が決まらないままになっていることについて知事としてどう考えているか

と、県民の命に対する知事の責任、避難計画、使用済み核燃料の3点に絞って、質問を投げかけました。


知事は「県民の安全を守ることが第一の使命。自分なりの判断を行う際には、出来る限り多くの情報をもとに考えていきたい」と答えました。

それ以上の中身に立ち入った話はできませんでしたが、3点の質問への回答は文書でいただくこととし、今後も継続して話し合いの場を設けることで了解していただきました。

原発は「命」の問題です。

知事は「再稼働の方向」と明言していますが、「県民の安全を守ることが第一の使命」と言うからには、国の言うなりでなく、県民の命を守る視点に立って、原発事故と放射能被ばくの危険性についての情報をできる限り集めて、その上で原発再稼働には同意しないという判断を下していただかなければなりません。

私達は引き続き、原発絶対反対の声を県知事に対してもまっすぐに訴え続けていきます。


本日の面会は、市民が行動して勝ち取ったものであり、ささやかな前進です。

佐賀県は、3.11後、知事どころか原子力安全対策課などの担当課さえも話し合いに応じなくなり、文書をロビーで立ったまま受け取るという対応を3年間続けました。

何度も話し合いの場を要請して、県議会質疑でも取り上げてもらい、昨年11月からはやっと部屋での対応に戻りました(話し合いには応じず)。

今後、担当課にも話し合いに、応じていただかなければなりません。

知事には、重要な節目には今回の続きとして、実質的な直接対話に応じていただきたいと思います。


ちなみに、面会にあたって、県サイドは「お互いを尊重しあう誠意ある面会が成立しない場合は、時間内であっても面会を終了します」などの威圧的な留意事項をつけてきましたが、私達が原発と放射能を危険だと感じているだけのただの普通の県民の集まりにすぎないことが分かっていただけたのではないでしょうか!


※6団体=原発を考える鳥栖の会、玄海原発対策住民会議、さよなら原発!佐賀連絡会、九州玄海訴訟原告団・弁護団、プルサーマルと佐賀県の100年を考える会、玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会


2015年4月17日

 要 望 ・ 質 問 書 

玄海原子力発電所の再稼働を認めないで下さい

佐賀県知事 山口祥義 様

原発を考える鳥栖の会/玄海原発対策住民会議

さよなら原発!佐賀連絡会/九州玄海訴訟原告団・弁護団

プルサーマルと佐賀県の100年を考える会

玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会

 

 貴職におかれましては、「人を大切に世界に誇れる佐賀づくり」のために日々ご尽力いただいていることに敬意を表します。この度は1月26日付けで私たちが貴職に要請をいたしました、面談のために時間を割いて下さり心より御礼申し上げます。

 

原発で重大な事故が起きれば故郷も命も失われてしまいます。私たちは「3・11」の、甚大な、今なお収束することのない東京電力福島第一原子力発電所の事故を、東日本の方々に大きな痛みを背負わせる形で経験させられました。今日も福島で暮らす25万人の子どもたちの事を思うと本当に心が痛みます。

九州電力玄海原子力発電所で重大事故が起きれば私たちのふるさと佐賀そのものが失われてしまいます。だから私たちは、私たちと、私たちの次の世代の命と生活に関わる玄海原発を絶対に再稼働させてほしくありません。

課題は、安全性の問題、避難計画の問題、使用済み燃料、分けても使用済みMOX燃料の問題など、多岐にわたっていますので、今回の面談をまず「始めの一歩」と位置づけ、以後も知事がこのような機会をもって下さる事を要望いたします。

「県民に寄り添う」「一人一人との対話を大切にする」との知事の姿勢に共感しております。原発に危惧と不安を覚えている私たち県民の意見にも寄り添っていただきますようお願い申し上げます。

 そこで、以下の要望と質問をいたします。

 

【要望事項】

1.県民の命を何よりも優先し、玄海原子力発電所の再稼働を認めないで下さい。

2.今後とも私たち県民と直接意見交換をする場を設け続けて下さい。

【質問事項】

1.国・原子力規制委員会委員長自らが新規制基準を満たしても「安全を保証しない」と言っていることに私達は非常に不安を感じていますが、知事が玄海原発再稼働に同意した後に事故が起きた場合に、知事は県民の命、財産を守れると思いますか。知事としての責任をどうお考えですか?

2.現行の原子力災害時避難計画は県民に日常生活にはない放射能被ばくを強いるものですが、避難計画によって県民の命は守られるとお考えですか。

3.「トイレのないマンション」と言われているように、処理方法が何も決まっていない使用済み核燃料をこれ以上増やして次世代の人たちにツケを押し付けることは、私達は許されないと思いますが、知事はどうお考えですか。

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20150417山口知事要望質問書●.pdf
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