11月7日、鹿児島県知事の川内原発再稼働「同意」に対する緊急表明

鹿児島県知事の川内原発再稼働「同意」に対する緊急表明を、同じ九州電力の原発立地県の立場からも発表し、佐賀玉屋前で抗議宣伝を行いました。

【緊急声明】

鹿児島県知事、川内原発再稼働同意

民意無視の暴挙を許さない!

 本日、鹿児島県議会は九州電力川内原子力発電所1・2号機の再稼働について賛成陳情を採択し、これを受けて、伊藤祐一郎・鹿児島県知事は再稼働同意を表明しました。

 「再稼働反対」の民意を無視し、何よりも原発事故によって命とふるさとを奪われた方達の心を踏みにじる暴挙です。東京電力福島第一原発事故はいまだに収束しておらず、「原子力緊急事態宣言」の最中での原発再稼働は許されません。

 11月6日の鹿児島県議会原子力特別委員 会では、伊藤知事は知事としての責任を問われると、「知事には責任はない。福島でも知事の責任は問われなかった」と答弁しました。福島事故の教訓を逆さまにした開き直りです。古川康・佐賀県知事は「(説明会のやり方など)一人の政治家として、伊藤知事を敬服している」と発言(10月22日定例記者会見)しましたが、県民の命を預かる立場の知事としての役割を放棄するものであり、鹿児島県知事の「同意」表明に、私達は心の底から抗議の意を表明します。


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問題は山積しています。

●原子力規制委員会の「審査書」に対して18000件のパブリックコメントが専門家や市民から出されましたが、火山、地震、重大事故 対策等について、反対・慎重な立場からの意見はほとんど無視されました。

●住民説明会は、「公聴会」や「公開討論会」などを求める市民からの声を無視して、「審査書」に限った一方的な説明で、日時場所設定も一方的、質問時間も限られました。ほとんどの質問が再稼働への不安、反対を表明したものでしたが、国や県はまともに答えませんでした。アリバイづくりと言われても仕方ないものでした。

●巨大噴火が心配される火山審査について火山学会が「巨大噴火は予測できない。火山評価ガイドを見直すべき」との提言を出しましたが、田中・規制委員会委員長は「いまさら言われても困る」と開き直り発言です。

●住民説明会でも不安の声が相次いだ避難計画は、国の責任もあいまいなまま自治 体に押し付けられていますが、最悪の想定がなされず机上の空論であり、避難計画では住民の命を守れないことがますます明らかになってきました。

●とりわけ病院や福祉施設入所者など要援護者の避難は、「計画は空想的」(伊藤鹿児島県知事)として、未計画なまま切り捨て、成り行き避難で弱者を見殺しにする方向です。

●津波・高潮・土砂災害などによる危険区域にある避難施設は、原子力災害時の避難所として利用してはならないと法律で決められているにもかかわらず、違反している事実が、鹿児島県各地で明らかになっています。行政は違法状態をまず住民に説明して、たださなければならず、再稼働の議論など論外です。

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 原発事故が他の事故や災害と大きく違うのは「目に見えない放射能」が私たちの生活を脅かすものだからです。 原発は「経済の問題」でも「エネルギー」の問題でもありません。「命」の問題なのです。

 「核のゴミをもうこれ以上増やさないで欲しい。何ものにも変えがたい大自然とそこで暮らす住民たちを守って欲しい」、私達のせめてもの願いです。

 鹿児島県議会では再稼働反対の県議が「"国富"とは美しい鹿児島で人々が幸せな生活を営むことであること」と切々と訴えました。県庁者内外には、連日朝から夜遅くまで、同じ思いの市民が鹿児島や全国各地からたくさん駆けつけ、再稼働反対の意志を表明し続けました。

 命のことだから、私達は引き下がりません。

 山積している問題点を引き続き追及していきましょう。手続き上も様々なハードルがあり、再稼働推進派の思うようには再稼働は進みません。私 達にはまだできることがあります。


 川内原発・玄海原発、そして全国の原発の再稼働絶対反対!

 ともに声をあげ、行動しましょう。


2014年11月7日

玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会

(賛同団体・個人 ・・・後日アップします)

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20141107川内抗議声明★一面.pdf
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全国10団体連名でも声明を出しました!

緊 急 声 明


川内原発再稼働・民意無視の鹿児島県知事・県議会の「地元同意」に抗議する

避難計画はずさんで要援護者を切り捨てている

避難施設は津波等の危険区域に設定されたままで違法状態

巨大噴火の予測は不可能との火山学会の警告も無視


2014年11月7日


 本日11月7日、鹿児島県議会は川内原発再稼働賛成の陳情を可決し、伊藤知事も再稼働に同意を表明した。福島原発事故が収束の目途すら立たない中で、県内の住民説明会での反対意見、いちき串木野市での住民の過半数を超える署名、周辺自治体からの再稼働反対・廃炉決議等に示された、多くの県民の反対の声を踏みにじる行為に強く抗議する。


 避難計画は、実効性がなく、住民の被ばくを避けることはできない。要援護者の避難先さえ決まっていない。さらに、一時避難場所や避難所の一部は、津波等の危険区域に指定されたままであり、住民の安全を守ることはできず、4月に改正された災害対策基本法等に違反した状態のまま放置されている。重大事故時に、避難先がないという事態を招きかねず、住民の安全を守ることはできない。


 日本火山学会は11月3日、巨大噴火の予測が可能であることを前提にした原子力規制委員会の火山影響評価ガイドの見直しを提言した。火山学会原子力対応委員長は、川内原発の火山審査についても批判している。九州電力は鹿児島県議会において、巨大噴火の前兆は数十年前に現れ、核燃料の搬出に十分に間に合うとの見解を根拠なく示し、伊藤知事もこの説明を受けて、火山リスクは問題がないとしていた。しかし、この見解は、火山の専門家による科学的知見とはかけ離れたものであり、これを鵜呑みにしては、県民の安全を守ることはできない。

 川内原発の保安規定の審査は続いている。モニタリングや核燃料搬出方針など具体的な検討はまだこれからである。原子力規制委員会は、火山学会の提言を受け止め、川内原発の審査を止め、火山ガイドの見直しに着手しなければならない。


 このような状況であるにもかかわらず、安全性を軽視し、民意を踏みにじる再稼働同意は許されるものではない。

 鹿児島・九州・全国の運動が一層連携して、川内原発の再稼働を止めよう。


2014年11月7日


反原発・かごましネット/避難計画を考える緊急署名の会(いちき串木野市)/原発避難計画を考える水俣の会/玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会/グリーン・アクション/グリーンピース・ジャパン/福島老朽原発を考える会/FoE Japan/原子力規制を監視する市民の会

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報道

●STSサガテレビ

川内原発再稼働で岸本町長の反応(2014/11/07 20:59)

http://youtu.be/WS94p-QZ1fo

http://www.sagatv.co.jp/news/#0188692

鹿児島県の伊藤知事が川内原発の再稼働に同意したことを受けて玄海原発が立地する玄海町長などの反応です。【玄海町岸本英雄町長】「薩摩川内市の市長がすでに理解を公表されているので、知事もなるべく間を置かずに判断をしてほしかったなと思っていたのでそういう意味ではいいタイミングで判断していただけたきちんと安全の確認ができるところは、しっかりと稼働させていくという国の方針を順次やっていただきたい」一方、伊万里市の塚部芳和市長は鹿児島県での判断なのでとやかくは言えない、とした上で「原発再稼働の同意を急ぐあまり周辺自治体住民の不安が置き去りにされた印象がある。玄海原発でも近く同様な手続き が行われると思うが、佐賀県においては周辺自治体の意見を踏まえた上での判断がなされることを期待したい」とのコメントを発表しました。【街頭アピール】「このままでは全国の原発が再稼働まっしぐらです。みなさん福島の事故どうですか?何も終わっていません」緊急の抗議行動を行ったのは、玄海原発裁判の会のメンバー7人です。「福島の事故は収束していない。その中での再稼働は、民意を無視した暴挙だ」と伊藤知事の対応を批判しました。【玄海原発裁判の会石丸初美さん】「原発のない、今の日本で経済も動いていて、生活もできているんだと、まず(市民に)知らせなければならない。原発事故が起きたら、東北の人たちの苦しみとか、毎日のことがわかったはずなのにそういう人たちを踏み にじる暴挙ですよ」


●NHK佐賀放送局

佐賀県内の反応は 11月07日 18時57分

http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5085836091.html?t=1415361148508

鹿児島県の伊藤知事と鹿児島県議会が川内原発の再稼働に同意したことについて、佐賀市で聞きました。

80代の女性は「原発は反対です。

福島のことを考えると、絶対に安全とは言えない。他のエネルギーに変えることを考えてほしい」と話していました。

50代の女性は、「経済のことを考えれば、仕方がないと思います。

しかし、住んでいる人の不安を取り除くことが第一だと思います」と話していました。

また60代の女性は、「未来の子どもたちのことを考えると再稼働はしてほしくないが、電力のことを考えると今すぐは無理かなと思います。今回、鹿児島県の知事が将来のことを考えて判断したのであれば反対はしません」と話していました。

鹿児島県の伊藤知事と鹿児島県議会が川内原発の再稼働に同意したことを受けて佐賀市では市民グループが「住民への説明が十分になされておらず避難計画も住民の命が守れないことが明らかだ」などとして抗議活動を行いました。

「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」のメンバー7人は午後4時から佐賀市中心部で抗議活動を行いました。

この中で参加者は、「福島の原発事故の検証が十分ではないなか川内原発の再稼働は許されるものではない。住民への説明が十分なされておらず、避難計画も住民の命が守れないことが明らかだ」などとして再稼働反対を訴えました。

市民グループの石丸初美代表は「原発の事故は一般の災害とは違い放射能のリスクをともなうものだ。

今回の判断は玄海原発の再稼働にもつながりかねず強く反対を訴えたい」と話していました。

玄海原子力発電所が立地する玄海町の岸本英雄町長は「川内原発の再稼働について先月28日の地元の薩摩川内市の同意を受け、県議会もあまり間をおかずに、早い時期に判断したことは玄海原発の再稼働に向けて原発が立地する自治体として一歩、前進したという気持ちだ」と話しています。

玄海原発30キロ圏の伊万里市の塚部芳和市長は、「鹿児島県の判断なので、とやかくは言えないが、原発再稼働の同意を急ぐあまり、周辺自治体の住民の不安が置き去りにされた印象がある。玄海原発でも近く同じような手続きが行われると思うが、佐賀県においては周辺自治体の意見を踏まえた上で、判断がなされることを期待したい」というコメントを出しました。