9月27日原子力規制委員会・規制庁の現地調査への抗議行動報告

今日9月27日、玄海原発3・4号機への現地調査に来た原子力規制委員会・規制庁に対して抗議行動を行ってきました!

朝7時から、横断幕やプラカードを掲げ、規制委員会・規制庁が来るのを待ちました。

全体で50人ほど、裁判の会メンバーは20人弱。福岡からもかけつけてくれました。

警備会社と九電社員も30人ぐらいで警備していました。私服警官も来ていました。

公道と思われるところでも「ここは九電の敷地だ」とうるさくいってきましたが、ギリギリのところで、私達は横断幕、プラカードを掲げました。

 

早朝から労働者を乗せたタクシーやバスがポツポツとやってきます。若い労働者が結構いるようでした。

8時前にはゲート前で車が列をつくってました。原発は止まっても、多くの人が働いています。

いくつかの団体が来ていたので、合間をぬって、交互にリレートークとコール。

「福島は終わっていない!」

「汚染水対策に全力をあげろ!」

「放射能の恐怖におびえている人達、子ども達を救え!」

「規制委は再稼働審査してる場合じゃない!」

「再稼働反対!」

 

規制委員会の更田委員らの乗っているような、それらしい車が来たら、田中委員長あての抗議・質問書をわたそうと思って構えていましたが、どの車はわからずじまいで、調査開始時刻の9時になってしまいました。

各団体から九電職員あてに抗議文などを提出。

裁判の会からは最後に、規制委員会の誰かを出してくれと九電職員に要請したものの、規制委は対応しなかったので、田中委員長あての抗議・質問書を読み上げ、九電職員にわたすにとどめました。

 

 

 

★「わたす/わたさない」の押し問答

実は24日に現地調査の発表があった時に、「27日に玄海に来る時に、抗議・質問文書を手渡したい。担当に伝えてくれ」と規制庁に要請していました。電話先の職員は「担当から返事をさせますので」というので、携帯番号を伝えておきました。

しかし、あれから3日、何も返事はきませんでした。

そういうことがあったので、規制委員会の誰かが出てくることを、九電職員に今日あらためて要請したのです。

 

裁判の会「規制委員会、誰か呼んできて」

九電「できません。九電あての文書を受け取りにきただけですから」

(一同、「えーっ」)

裁判「規制委員会に電話して伝えてある。しかし、約束したのに連絡がこない。『透明で開かれた組織』『国民の意見に耳を傾け、孤立と独善を戒める』と活動原則で謳っているのに、おかしい。呼んできてくれ」

九電「私では判断つきかねます」

裁判「じゃあ、判断できる人に言ってくれ」

九電「・・・」

裁判「なら、とにかく、わたしてください」

九電「わかりました」

裁判「わたすとはっきり言ってください」

九電「受け取りますが、その先は国の判断...」

(一同、「えーっ」)

裁判「田中委員長あてにわたしてください」

九電「窓口の人にわたします・・・」

裁判「田中委員長あてに書いているんです。わたしてください」

九電「・・・わたします」

(一同、「よし」)

こんな調子で、やっとのことで、「わたす/わたさない」のハードルをクリアして、田中規制委員長あての抗議・質問書を読み上げたのでした。

 

夕方になって、規制庁に電話をしてみました。

規制庁「3日前の電話を受けた者がいないので、なんともいえない」

裁判「九電が確かに『わたす』と約束したのだから、受け取ったら、まず連絡してくれ。その上できちんと回答してくれ、それが社会常識」

規制「受け取ったのなら担当にまわるだろう。1つ1つに答えるわけにはいかない」

裁判「『国内外の多様な意見に耳を傾ける』と活動原則で謳っているが、それに反するのではないか。誰のための規制委員会か」

規制「1つ1つに答えるわけにはいかないというのが私達の方針だ。規制委の審議もいつも公開でやっている」

裁判「保安院より対応がひどくなったという話も聞くが、まったくひどいね。とにかく返事を求める」

 

こういうやりとりをしていると、本当にムカムカしてきますが、権力側の、のらりくらりな態度を、1つ1つ糾さないといけません。

 

 

 

★マスコミは冒頭の15分間だけ、代表取材者1社が、同行取材を許されただけだそうです。規制委員会が国民の安全を守る立場から視察するなら、全部を公開すべきなのに。『透明で開かれた組織』の謳い文句が泣いています。九電とのやりとりが見られたらヤバイことでもあるのでしょうか?

 

 

 

★せっかく、原発サイトまで来たので、エネルギーパークで、トリチウムに関する質問などをいろいろしました。(後日報告します)

また、岸本・玄海町長の肝いりで7月に完成した「次世代エネルギーパーク“あすぴあ”」をのぞいてきました。

「太陽光や風力、水素発電の仕組みを学び、体験する施設」とうたっていますが、実際見てみると、あまりにちゃちで、どこにお金を捨てたんだろうと思ってしまいました。まさに“子どもだまし”でした(子どもにも失礼!)。

総事業費は約15億円、年間運営費1億1千万円に対し、収入見込みは約2千万円だそうです。この先、ただただ重荷になるのみ...

 

 

 

★まとめ

更田委員の現地調査後の発言では、九電に対してえらい「好感触」だったようです...。

今日の「玄海現地調査」は、「再稼働」折り込み済みのヤツらにはセレモニーの1つにすぎないかもしれません。

そうならば、私達も、このセレモニーの機会を1つ1つ捉えて、再稼働阻止へ向けたステップにしてやりましょう。

しかし、私達の「実際に阻止するチカラ」はまだまだ大きくありません。

これから先、今日のような現場が次々と緊急に出てきます。

そうした時に、どれだけ人が集まれるかが、覚悟を持って行動する人が必要です。

日頃は、自分の持ち場、得意分野で、コツコツやりつつ、いざという時には、可能な範囲で、駆けつけてください!

再稼働を止めるために、現状の力関係を変えていくために、現場で怒りを共有しましょう。

今後も、発信を強化していきますので、よろしくお願いします!

田中委員長あての抗議・質問書です。

2013年9月27日

原子力規制委員会

委員長 田中俊一様

玄海原発再稼働のための現地調査に対する抗議と質問

玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会 代表 石丸初美

プルサーマルと佐賀県の100年を考える会 共同世話人 野中宏樹

 

東京電力福島第一原発は今なお事故が収束しておらず、原因究明・責任追及もなされていません。

さらに、放射能汚染水漏れ事故は抜本的解決策がないまま、海を汚しつづけています。 

原子力規制委員会はすべての力を、福島原発事故収束に投入すべきです。

こうした深刻な緊急事態の最中に、玄海原発の再稼働のための現地調査に時間を割いていることに対して遺憾の意を表明し、強く抗議します

 

規制委員会の「活動原則」には「国内外の多様な意見に耳を傾け、孤立と独善を戒める」と謳われています。その言葉通りならば、国民の意見に耳を傾け、以下の質問に対し、真摯に具体的な回答をいただくことを求めます。2週間以内に回答ください。

 

1.福島原発事故はまだ終わっていません。原因究明も不十分なもとで、「福島のような事故を防止するための基準を策定することは可能」と、なぜいえるのでしょうか。明確な理由をお答えください。

 

2.玄海で福島と同様の事故が起きた時に、汚染水問題が発生します。この重大な問題への対処方法は確立していないように思えます。対処方法さえ分からないのに、なぜ再稼働の是非が審査できるのか、その根拠を回答ください。

 

3.福島事故以前は「放射能は絶対に出さない」ことになっていましたが、新基準では放射能放出を認めるなど、規制が緩くなっています。たとえば「ベント」はフィルタ付であっても、希ガスなどは素通りしていきます。「爆発を防ぐため、膨大な放射能を出すから、覚悟してください」ということを、立地自治体のみならず、影響を受けるすべての住民に具体的に知らせ、了解を得るべきと考えますが、いかがですか。また、住民の健康安全を最優先するための立地審査指針などの規制を事故後に緩和した理由を回答ください。

 

4.先日の規制委員会と九州電力とのやりとりの中で、九電は過酷事故時に「原子炉圧力容器には何も処置しないで、核燃料をメルトダウンさせる」方針だということが判明しました。福島事故の教訓を何も学ばない九州電力に、私たちはあきれかえるばかりです。委員の皆さんが、九電の姿勢に追随するはずはないと思っていますが、「世界最高水準の安全基準」を掲げる規制委員会は、放射能を絶対に出させないように、九電にどのように指導するのですか。明確に回答ください。

 

5.今回のような国民の抗議や不安の声を、委員長のあなたはどのように受け止めますか。そのお気持ちを具体的な言葉で表し、どのような姿勢で原発事業者に臨み国民の不安を払拭してくれるのか、また想定外を無くし二度と事故を起こさないために、決して急がず万全な規制をどのように実行に移してくださるのかをお示しください。

 

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玄海原発再稼働のための現地調査に対する抗議と質問
20130927規制委員会現地調査抗議★.doc
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STSサガテレビの報道

http://youtu.be/JTmEUxZdCjs

石丸初美・玄海原発裁判の会代表のコメントです。

“国が一番やらないといけないことは福島の収束と、苦しんでいる子たちを救うこと。

放射能の恐怖におびえている人達を救うこと!”