【玄海差し止め仮処分抗告審終了:来春に決定へ】

玄海原発3・4号機再稼働差止仮処分の抗告審第2回審尋が10月29日、福岡高等裁判所(山之内紀行裁判長)にて開かれました。

今回は裁判官に問題点をよく理解してもらうためにプロジェクターを使ったプレゼンを抗告人と被抗告人九州電力の双方が行いました。審尋は非公開でしたが、抗告人46人がプレゼンに同席しました。
入廷前には支援者も含めて、新しくなった裁判所前で門前集会を行いました。

まず、九州電力担当者が火山についてのプレゼンを行い、「マグマはじわじわじっくりと上昇していくので、急激に噴火するものではない」などと、火山現象のすべてを分かっているかのような主張を述べ、「破局的噴火の可能性は十分小さい」と結論づけました。

抗告人からはまず小山英之さん(美浜の会代表)が地震についてプレゼンを行い、「①現行の基準地震動が過小評価になっていること、②地震ガイドに反して“ばらつき”がまったく考慮されていないこと、③壇ほかの式を第2ステージでも適用していること」を説明したうえで、これまで私たちが提起した問題について九電がまったく答えていないことを批判し、九電に疎明(説明)を尽くさせるよう求めました。
続いて抗告人代理人、谷次郎弁護士が火山についてプレゼンを行い、「①火山ガイド自体の不合理性、②仮に火山ガイドに依ったとしても立地不適となること、③火山灰影響評価も過小評価となっていること」を、火山学者の指摘を紹介しながら説明しました。また、最近「社会通念」を持ち出して原発運転を認める判決・決定が相次いでいることに触れ、「2011年3月10日の社会通念がどういうものであったのか」と批判しました。
裁判官はそれぞれに対して、いくつかの質問をしてプレゼンは終了しました。九電にとっては痛いところをつかれたような質問もありました。


最後に、裁判長は「抗告審の期日としては今日で終わり。補充書面があれば2月末までに出してください。決定はその後になります」と言明して審尋は終了しました。

報告集会は、広島、熊本、大分、長崎、福岡、佐賀など各地の仲間や、道路脇で立てていた旗を見て飛び入り参加してくれた市民などからの発言が相次ぎ、元気の出る集まりとなりました。
決定日は来年3月以降になります。1週間ぐらい前には日時の通知が来ます。ただちにみなさんにもお知らせしますので、ぜひ福岡高裁にお集まりください。
運動と裁判を通じて、原発を何としても止めましょう!

 

◆佐賀地裁不当決定(昨年6月13日)→
https://saga-genkai.jimdo.com/2017/06/13/a/
◆福岡高裁第1回審尋(今年6月8日)→
https://saga-genkai.jimdo.com/2018/06/09/a/

 

※この活動は一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストの助成を受けています。


◆前回審尋以降に出された書面

ダウンロード
仮処分抗告 抗告人主張(3)
2018年8月6日 抗告人提出
20180806玄海即時抗告主3●.pdf
PDFファイル 2.4 MB

◆報道