【玄海MOX控訴審、上告せず。審理中の3つの裁判と運動で、玄海原発を全基を止めるために全力を尽くします!】

6月27日の玄海MOX控訴審不当判決を受け、私たちは裁判の「上告」については「しない」ということで、7月2日の「提訴6周年年次活動報告会」にて参加者の了承を得た上で、決定いたしました。
MOX燃料使用差止裁判としては終わることになりましたが、MOXの危険性は何ら晴れたわけでもなく、プルサーマルが安全となったわけでもないので、プルサーマルを止めるための運動はこれからも、再稼働を止める運動と並行して続けていくと原告一同心新たにした次第です。
私たちは玄海全基運転差止裁判、玄海3号機仮処分裁判、玄海3・4号機行政訴訟も闘っており、有利な条件を味方につけ、裁判勝利に向けて全力を尽くしていきます。
今後、裁判追加提訴なども準備中ですので、ぜひみなさん、チカラをお貸しください。


※写真=提訴6周年活動報告会にて報告する石丸初美団長と荒川謙一副団長。


玄海原発3号機MOX控訴審不当判決を受けて
 
玄海原発3号機MOX燃料使用差止訴訟原告団
原告団長 石丸初美


私たちの裁判闘争は、2006年からプルサーマルを止める運動から始まり、その年県民投票条例請求署名運動を実施しましたが、あっけなく否決され裁判へと進んできました。
2010年8月9日MOX裁判提訴以来、全部で4つの裁判へと運動を進めてきました。

玄海3号機MOX燃料使用差止裁判が去る6月27日福岡高裁で不当判決を受け、悔しい思いとあきらめないぞという思いでしっかり受け止めました
そこで、今後どうするかという判断を2週間で決めなければなりません。
裁判の会の年一度の活動報告会が、今年はたまたま7月2日と判決直後であったため、原告の皆さんに判決報告と今後の方向性について協議し、了承を得て上告をしないと決定した次第です。
当然心情的には、原告団としては上告したいという思い一つですが、上告した後の見通しと、最高裁において再び不当判決が出されることも想定し、それがもたらすリスクなど諸々考えた結果、上告断念ということに決定しましたので、ここにお知らせいたします。

MOX燃料使用差止裁判としては終わることになりましたが、MOXの危険性は何ら晴れたわけでもなく、プルサーマルが安全となったわけでもないので、プルサーマルを止めるための運動はこれからも、再稼働を止める運動と並行して続けていくと原告一同心新たにした次第です。
玄海全基運転差止裁判、玄海3号機仮処分裁判、玄海3・4号機行政訴訟の勝利に向けて全力を尽くしてまいります。
私たちは今を生きる大人の責任として、どんなに長い時間が掛かろうとも決して諦めず、原発のない安全な社会を実現するために闘い抜いていきます。

みなさま、今後ともどうぞよろしくお願い致します。


■報道

◆サガテレビ

【MOX燃料差し止め裁判 原告「上告断念」】(2016/07/04 20:46)
https://youtu.be/XvCidbZfwFA
市民団体が玄海原発3号機で使われているMOX燃料の使用差し止めを求めていた裁判で4日、上告を断念することを明らかにしました。この裁判は、玄海原発3号機で使われているMOX燃料について、放射性物質が外部に漏れ甚大な被害をもたらすなどとして、市民団体が九州電力に対し、使用差し止めを求めて2010年に提訴していたものです。一審の佐賀地裁で棄却され今年3月に控訴しましたが、先月27日、一審に続き棄却されていました。市民団体は、これ以上危険性に関する立証ができないことや、今後に向け悪しき判例になることを懸念、4日、上告を断念することを明らかにしました。【玄海3号機MOX使用差止原告団・石丸初美団長】「普通に生活をしたいだけの運動をしているだけ。『国が大丈夫と言うから大丈夫って』言って判決受けたら、そうですか大丈夫なんですね、とは思わない」。この市民団体については現在、玄海原発の運転差し止めを求める3つの裁判でも佐賀地裁で係争中です。