玄海原発プルサーマル裁判を支える会 代表のことば

私たちはあきらめません 〜玄海原発プルサーマル裁判闘争にご支援を〜

 

2010年2月21日

玄海原発プルサーマル裁判を支える会会長・

高知県東洋町長 澤山保太郎

 

 佐賀は江藤新平の故郷です。

その江藤新平の故郷に玄海原発があり、そこでプルサーマルという恐ろしい核実験が行われています。この核実験は成功しても失敗しても、恐るべき結果を佐賀や九州、西日本にもたらすでしょう。このような佐賀を、日本の国家を国民の人権の立場で建設しようとした江藤新平はどう考えるでしょうか。

政府や電力会社がもくろむ核実験の成功は、放射能の永続的な拡散とその廃棄物の無限の蓄積であり、その失敗は急激かつ悲惨な大災害なのであり、長きにわたっていやすことのできない惨禍を国民にもたらすものです。

いずれにしても人類の破滅に私たちを道連れにしようというものです。

事業半ばで倒れた江藤新平の魂魄は今も佐賀の町や村で心やすまず、さまよっています。人権の中の人権、国民の生きる権利が蹂躙される佐賀の玄海原発・プルサーマルを新平も私たちも絶対許すことはできません。

佐賀や九州の同志たちの粘り強い戦いにもかかわらず、この核実験は強行開始された。裁判闘争は、私たちの力の及ばなかった結果ではなく、これからの日本国民のプルサーマル反対、反原発闘争の新たなる一歩であり、まともな説明もせず非道を重ねる権力に屈しない意思表示であります。

今、プルサーマルはガン細胞のように九州から四国・本州へ転移し、日本列島を席巻しようとしています。さらに、この裁判で佐賀の玄海プルサーマルの反人間性を明らかにするのみならず、放射能の危険性について全国民に警鐘をならして、原子力産業の是非について国論を二分する大事件に発展させねばなりません。

百数十年前の佐賀の乱を孤立無援で敗北させた轍を再び踏まぬよう全国の皆さんが、この裁判闘争の勝利のために連帯の輪を強く構築するよう願うものであります。