【ヨウ素漏れ事故:九電佐賀支店回答の報告】

5月30日、九州電力佐賀支店で昨年12月16日の質問状への回答を受けました。

昨年11月30日に玄海原発3号機で原子炉格納容器内の一次冷却水の放射性ヨウ素濃度が通常より上昇、九電は原因も特定できないままに、放射能の影響はないと断定して、「監視強化」だけで運転を継続した問題について、私たちは12月16日に九電と佐賀県宛に質問を出していました。

 

前回九電佐賀支店への質問はコチラ

会から8名が参加、九電は立地コミュニケーション課の3名が対応しました。

初めに注意事項として、動画は冒頭だけ、録音は結構です等、コロナもあるので出来るだけ短い時間でという事で11時から12時の1時間を依頼されましたが、12時20分位に終了しました。

九電が質問項目に沿い、一括で回答を読み上げ、その後質問の時間を設けました。

ペーパーでの回答書はないので、回答内容とその後の質疑応答は後日テープ起こししました。

 

九電は、ヨウ素漏れは「偶発的に微小な穴」があいたのでそれは使わないからいいでしょう、原因は究明しなくていいという態度。今回回答の「過去のヨウ素漏れ事故」は、2005年から8回も起こしていて、それらは全て「偶発的な穴からの漏れ」との回答。大体2年に一度の割で発生するものに「偶発的」で済ませて良い根拠を示すようにと聞きました。回答は後日となりました。

その他、九電からの回答は全て、基準値以内だから、保安規定内だから大丈夫というもので、それではその保安規定の数値はいくつなのかと聞くと、持ち合わせてないというあきれた回答の場面もありました。

不可逆性の事故を起こす可能性のある原発を運転するのにそんな認識でいいのか、今後も普通のおばさんが疑問に思ったことを、素直に追及しなくてはと思いました。  (事務局 E)


◆報道