【玄海町長「核のゴミ最終処分場の受け入れ前向き」発言に抗議!緊急行動】

※写真上、真ん中が澤山さん。
※写真上、真ん中が澤山さん。

27日の岸本英雄玄海町長の「高レベル放射性廃棄物の最終処分場の受け入れ前向き」発言に九州をはじめ全国の国民が驚きました。私達は抗議の意思を示し、受入を絶対させないよう求めて、28日、緊急に申し入れを行いました。

◆毎日新聞の発端の記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160427-00000007-mai-pol

超危険な核廃棄物を10万年もの期間、誰が責任もって管理できるというのか。
地震列島の日本のどこにもそのような場所はない。
目先のカネのために未来の世代にツケを押しつけてはならない。
ゴミ箱もつくらないで始めてしまった原発。まずは核のゴミの排出を止めるべく、原発を止めるべき!
玄海町や佐賀だけで済まされる問題ではなく、全国、全世界に深刻な被害をもたらしかねない問題だ!

このことを玄海町長に突きつけるために、昨日の今日でしたが、佐賀、福岡、高知から仲間が玄海町役場に集まりました。
また、この場には来れなくとも、全国19都道府県の78団体のみなさんが抗議文への賛同に一晩のうちに応じてくれ、力をいただきました。ありがとうございました。

毎日新聞の最初の「前向き」発言報道を受けた昨日の記者会見で、町長は「最終処分地を玄海町にという考え方は現時点でもっていない。玄海はの土地では難しい。これ以上のことをいまの時点で進めるつもりはない」と「前向き」発言を否定しました。
今日対応した町の管理統括監の西立也氏は「昨日の会見で町長はすべて否定している。毎日新聞の記事は仮定の話だ」として「仮定」と繰り返し述べました。
しかし、わざわざ自ら手を挙げて名乗り出て、“カネのため”という本心を明け透けに語っていた町長の弁解などまったく信用できません。

高知県東洋町の「最終処分場」誘致計画を撤回させた住民運動のリーダーだった澤山保太郎さん(元・東洋町長、玄海プルサーマル裁判を支える会会長)も、この行動のために高知から駆けつけていただき、
「猛毒の高レベル放射性物質が漏れ出て、破局的な破壊事故が起これば、玄界灘一帯は死の海となる。どんなに政治的に不活発な地方の住民でも故郷を追われて流浪の民となることを選択する人などいない。東洋町でも大騒動となり、受入を申請した当時の町長はもくろみが頓挫して首長の座から追放された。どうか心を改めて受入表明の撤回を」と迫りました。さらに、
「昨夜テレビに映る町長の顔を見て、なんとおそろしい形相かと思った。『毒を食らわば皿まで』か!『仮定の話』と言ったが、住民の命のかかったこれほど重大な問題を、冗談でも言うことではない。あとで火消ししようとしても通じない。重く受け止めてもらいたい。絶対許してはならない。原発も処分場も絶対止めるまで何度でも来る!」と憤りをもって訴えました。

部屋がないとのことでロビーでの対応となり、時間ばかりを気にする町職員に対して腹立たしい思いが募りますが、私達が声をあげなければ、とんでもないことがスルッと通ってしまいかねない。
だから、声をさらに大きく、何度でもあげていきます!

山口祥義佐賀県知事は最終処分場について「国が責任を持って対応すべきこと」としか言わず、態度を曖昧にしています。はっきりと拒否するよう知事への要請行動も準備したいと思います。

どう処分するかは深刻な問題ですが、再稼働を止め、原発をすべを廃炉とし、猛毒物質をこれ以上増やさないようにすることが、議論の大前提ではないでしょうか。
全国のみなさん、今後さらに連携して、高レベル放射性廃棄物処分場建設計画を拒否していきましょう。


緊急抗議文
核のゴミ最終処分場の受け入れ前向き発言に抗議する!

玄海町長 岸本英雄 様
2016年4月28日
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/今を生きる会/
戦争と原発のない社会をめざす福岡市民の会/東区から玄海原発の廃炉を考える会/
プルサーマルと佐賀県の100年を考える会


高レベル放射性廃棄物には猛毒の放射能が入っており、強烈な放射線を果てしなく長期間発し続けます。その固化体製造直後の場合、1500シーベルト/時と言われ、人が近づけば20秒で100%死亡に相当すると資源エネルギー庁も説明しています。そのため、アメリカ環境保護庁は、放射能規制を100万年間行うとしています。埋め捨てにできるような代物ではないのです。日本では、地下300メートルより深い地層で処分することになっていますが、安全に保管できるという確立した技術は、日本のみならず地球上にはありません。 フィンランドやスウェーデンではほぼ安全になる期間を最低10万年と見ているようですが、地殻変動の激しい日本でその間何も起こらないとは想像さえできません。また、事故を起こした福島第一原発の現在に至るまでの海洋への汚染水流出と対策処理の経緯を見ても、人間が放射能を安全に管理できる保障は全くありません。

九州に住む私たちは、これまで玄界灘の豊かな自然があるからこそ、その自然の恩恵を受けて生かされてきたのです。にもかかわらず、玄海町長は、スウェーデンの最終処分場の視察経験から密かにこの地に高レベル放射性廃棄物処分場を造るべきだと考えたこと、日本の技術ならそれほど深くない玄界灘ならば可能だとか、覚悟を決めて町民に説明するなどという今度の発言は、官僚的上から目線の勝手な安全性であって住民の命を軽んずる態度を示すものです。

わずか二週間前に起きたばかりの熊本地震、未だインフラも十分に復活せずに避難生活を強いられて数万人の人々の苦しみを何と思っているのですか? 火山学者や地震学者が活断層や地震のメカニズムについて全く想定できないと発言する中で、「国が調べたから、玄海に大きな地震が来ることはない」と貴方はどうして断言できるのですか? 玄界灘の恵みを糧とする漁業者への影響は玄海町や唐津市に止まることはあり得ません。第1次産業を疎かにすることは、他の産業に影響を与え、私たちと未来の命を壊すことにつながります。
原発問題は玄海町や佐賀県だけの問題ではありません。玄海原発で大きな事故が起きれば、放射能は西風に乗って西日本を覆いつくし、海洋・地下水・大気などの汚染は全国、全世界にまで拡大します。今を生きる私たちの目先の豊かさや経済のために10万年・100万年分の核のゴミのツケを未来に押し付けることを、私たちは決して望んでいません。

よって私たちは、玄海町長の核のゴミ最終処分場の受け入れ前向き発言に抗議するとともに、高レベル放射性廃棄物の最終処分場と核のゴミの中間貯蔵施設を一切受け入れないよう強く求めます。


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2016年4月28日 玄海町長宛 核のゴミ最終処分場の受け入れ前向き発言への抗議文
私たちは、玄海町長の核のゴミ最終処分場の受け入れ前向き発言に抗議するとともに、高レベル放射性廃棄物の最終処分場と核のゴミの中間貯蔵施設を一切受け入れないよう強く求めます。
20160428核ゴミ町長抗議.pdf
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2016年4月28日 玄海町長宛要請文 澤山保太郎さん
澤山保太郎さん(元・東洋町長、玄海プルサーマル裁判を支える会会長)、核のゴミ最終処分場の受け入れ前向き発言に対する要請文
20160428核ゴミ澤山要請.pdf
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報道

佐賀新聞

サガテレビ

◆玄海町長「発言」報道で市民団体が抗議(2016/04/28 21:04)

高レベル放射性廃棄物の最終処分場に関する岸本玄海町長の発言をめぐる問題で、市民団体が28日、役場を訪れ最終処分場を一切、町で受け入れないよう求める町長あての抗議文を提出しました。抗議のため玄海町役場を訪れたのは、反原発を訴える5つの市民団体と2006年に高知県東洋町で持ち上がった「最終処分場の誘致計画」撤回のため活動した元住民団体の代表、澤山保太郎さんです。原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場をめぐっては国が現在、候補地の選定を進めていますが、一連の岸本町長の発言が県の内外で波紋を広げています。発言を受け一行は、最終処分場を町で一切受け入れないよう求める町長宛ての抗議文を手渡しました。【玄海原発裁判の会・石丸初美代表】「これは仮にとおっしゃってますけど、私たちはそうですかと信じるわけにはいかないし、裏でどういうことが起きたのか私たちは疑問でなりません」。最終処分場の受...け入れについて岸本町長は27日、取材に対し「玄海町にという考え方は現時点でもっていない」と受け入れの考えがないことを示しています。