【「これ以上負の遺産を増やすのは未来への罪」佐賀県知事と九電社長へ要請】

昨日の「12.2反プルサーマルの日」行動で行った玄海町戸別訪問と岸本英雄・玄海町長への要請に続けて、今日3日は瓜生道明・九州電力社長と山口祥義・佐賀県知事への要請を行いました。
知事には朝9時、佐賀県庁別館にて、九電社長には福岡の仲間が13時半、九電本店にてそれぞれ提出しました。
私達は危険極まりないプルサーマル運転に理解も納得もしていないんだということを、毎年12月2日に行動で示してきました。
再稼働を止め、核燃サイクルの一環であるプルサーマルを止め、原発をすべてなくすまで行動を続けていきます。
◆インタビュー風景
https://youtu.be/BqoAJQudkTg

佐賀ではその後、「九州電力に対して住民説明会開催を申し入れることを求める陳情書」佐賀県全市町議会提出行動で、伊万里市、有田町、大町町、江北町、白石町の各議会をまわり、全20市町への提出を終えてきました!

以下、12.2要請文です。

ダウンロード
2015年12月2日 九電・佐賀県・玄海町宛 反プルサーマルの日要請書
★20151202プルサーマル要請書.pdf
PDFファイル 212.9 KB

12・2反プルサーマルの日 要請書

これ以上負の遺産を増やすのは未来への罪です
自然と住民のくらしを守るために玄海原発再稼働は止めてください
子ども達のことを考えてください

2015年12月2日
九州電力(株)代表取締役社長 瓜生道明 様
佐賀県知事 山口祥義 様
玄海町長 岸本英雄 様
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
代表 石丸初美
プルサーマルと佐賀県の100年を考える会
共同世話人 野中宏樹

12月2日は、玄海原発3号機で日本初のプルサーマルの商業運転が始まった日です。
私たち市民は毎年この日にプルサーマル運転に決して理解も納得もしていないことを行動に示し続けてきました。
プルサーマルについて、多くの科学者が危険性を憂慮してきましたが、2009年12月2日、様々な問題点が未解決のまま商業運転が強行されました。
使用済みMOX燃料については、処分の方法が決まっておらず、持って行き場もないために、地元が核のゴミ捨て場になる危険性があります。これらを全て未来の人々へ無責任に押し付けることになるのです。使用済み核燃料は、電気を使った人たちが責任をもって管理できるような年月ではありません。原発を推し進めてきた国、電力会社さえ責任は取れません。玄海原発3号機は、もうすぐ猛毒の使用済みMOXが発生します。
貴職は地元玄海町の住民に対し、子や孫の時代に遺される核のゴミ問題や放射能の危険について推進側からの話だけではなく、ひざとひざを突き合わせての十分な説明の場を持たれたのでしょうか。玄海原発で事故が起きれば、被害は玄海町民や30キロ圏内の住民だけに留まりません。貴職の判断は、九州はもとりより世界中を放射能汚染することになると、自覚しているのですか。
玄海町はすばらしい棚田や海と山に囲まれています。佐賀県や九州も自然の恵みがいっぱいです。その恵みを日頃より私たちもいただいていることに深く感謝しています。この豊かな自然環境が、原発によって壊されることのないように強く望んでいます。私たちは、未来の人々にもその恵みが届きますようにと心から願っています。
原発は最大の環境破壊でもあります。九電は「1秒間に70トンの海水を7度C温めて海に戻す」「原子炉から出る猛毒放射性物質のトリチウム排出量は10年間で824兆ベクレル(日本一高い)である」ことを当然のように言っていますが、社会的責任を担っている企業として、あまりにも無責任極まりないものです。魚介類の生き物たちの犠牲は人の命と健康に返ってきます。地球は人間だけのものではありません。
玄海3号機、4号機は現在、新規制基準適合性審査を国に申請中ですが、「原発はもういらない」という国民の声に一向に耳を傾けず再稼働に突き進んでいるのです。田中俊一原子力規制委員会委員長自らの「原発は安全とは言わない」と開き直りとも思える言動は断じて許されません。
私たちは、玄海町を戸別訪問して住民の方々の意見を聞く活動も取り組んできました、3.11後、原発に対し不安と疑問を持っておられる方が少なくないことも解りました。
住民の命と安心できる生活環境を根こそぎ奪うものが原発事故だということを、フクシマが教えてくれたはずです。これ以上負の遺産を増やすのは未来への罪です。
住民の命と財産を守るべき立場の貴職に対し、再稼働を止めるよう強く要請いたします。

以上

報道

佐賀新聞


サガテレビ ニュース


インタビュー動画

2015年12月3日知事要請インタビュー