【「家栽の人」原作者、毛利甚八さんが亡くなられました】

※写真=2014年4月18日、意見陳述を終えて「20年以上、裁判所の物語を書いてきましたが、自分が原告になったのは初めてで、緊張しました」と笑顔で語る毛利さん。
※写真=2014年4月18日、意見陳述を終えて「20年以上、裁判所の物語を書いてきましたが、自分が原告になったのは初めてで、緊張しました」と笑顔で語る毛利さん。

『家栽の人』原作者、毛利甚八さんが亡くなられました。57歳の若さでした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151123-00000029-mai-soci

玄海原発をめぐる地域や人物のことも徹底的に調べられ、2014年4月18日の玄海原発行政訴訟第2回口頭弁論において佐賀地裁の法廷で意見陳述いただいたことが、ついこないだのことのようです。
裁判傍聴に来られたり、事務所に取材に来られたり、私達の裁判を心から応援くださっていました。
ピンチヒッターで、法廷画まで描いていただいたこともありました。悲しみとともに思い出されてなりません。
プルサーマル裁判や古川・前佐賀県知事による「やらせメール事件」に至る経過を描いた傑作『九州独立計画』の続編を、ぜひ書いていただきたかったです...。

意見陳述の最後に毛利さんは述べられました--

“私は過去に裁判官の物語を書いた経験があり、二〇人前後の裁判官・元裁判官の方たちと個人的におつきあいをしてまいりました。そうした経験をふまえ、裁判官とは何かをあらためて考えております。
 やはり裁判官は普通の人間ではいけないのです。鍛え抜かれた人格を持ち、普遍的な価値を見失わない神のような視点を持つ意思が求められています。なぜなら、裁判官は判決によって日本国民の未来をつくる特別な仕事をしているからです。
 この裁判が裁判官のみなさまの理性によって裁かれることを希望しております。”

「2014年4月、毛利さんが意見陳述された時の告知バナー」
「2014年4月、毛利さんが意見陳述された時の告知バナー」

毛利さんの言葉を、裁判官はぜひ読み返して、日本国民の未来を背負っているという自覚を持って判断をしてほしいと思います。

ご冥福をお祈りいたします。


◆毛利さんが意見陳述をされた2014年4月18日の裁判の概要報告
http://saga-genkai.jimdo.com/2014/04/23/4月18日裁判報告/
◆意見陳述全文
http://saga-genkai.jimdo.com/裁判について/裁判書面書庫/意見陳述書/