【ちょっと待った!川内核燃料装荷 佐賀抗議宣伝】

同じ九電の立地地元として、川内原発現地で声を上げる仲間たちと連帯しつつ、そして佐賀県民にこの重大な動きを知らせるべく、佐賀玉屋前で急遽、川内原発核燃料装荷抗議の宣伝行動を行いました。メディアも市民の声として取り上げてくれました。

 

一度動き出したら、次に止まるのは事故が起きた時かもしれない...
そんな不安を完全に無視して、3.11がなかったかのように、なりふりかまわず力づくで再稼働をすすめる九電と国。この暴挙を誰が許し、誰が止めるのでしょうか?
「政治家が悪い」「官僚がとんでもない」「マスコミが酷い」というのは、その通りの面もありますが、問われているのは“私たち”がどうするか、だと思います。...


再稼働を止めるために、できることはまだまだあります。
一挙にひっくり返そうなんて思わずに、1つ1つのコツコツ活動が積み重なっていくうちに、質的に大きな飛躍・転換を生み出すことがあります。
引き続き、いや、これまで以上に声をあげ、行動していきましょう!

 

*****************************
ちょっと待った!川内原発・核燃料装荷
命とふるさとを奪う再稼働絶対反対!

 

 本日7月7日、九州電力は川内原発1号機の再稼働へ向けて核燃料を装荷する作業を始めようとしています。
 「再稼働反対」の民意を無視し、何よりも原発事故によって命とふるさとを奪われた福島や東日本の方達の心を踏みにじる暴挙です。東京電力福島第一原発事故はいまだに収束しておらず、「原子力緊急事態宣言」は4年4か月経った今もなお発令中なのです。
 問題だらけの川内原発の再稼働を強行する九州電力と国・原子力規制委員会に対して、私達は抗議します。

 

●火山巨大噴火に対処できない
 いま、日本列島各地で火山噴火が相次いでいます。桜島や口永良部島など多数の火山を抱える鹿児島県では、姶良カルデラ等の巨大噴火の可能性も指摘されています。九電は噴火を予測できると豪語していますが、火山学会は予測できないと指摘しています。いざという時に核燃料を安全な場所に搬出しなければなりませんが、具体的方針は何も決まっていません。火山噴火という大自然の営みに対して、人間なすすべもありません。

 

●老朽化審査も終わっていない
 川内原発1号機は、昨年7月3日をもって運転開始から30年が経過しました。法令によれば、事業者は30年を経過する前までに高経年化(老朽化)技術評価を行い、規制当局によって認可されなければなりませんが、審理はいまなお終わっていません。国は九電が申請さえしていれば、認可までに何年かかろうと法的には問題ないとしています。申請さえすれば中身は何でもよいというのでは、何のための審査、何のための規制なのでしょうか。福島第一原発事故が32~39年の老朽化が進む原子炉で発生したことからしても、ひとたび大事故が起きたら故郷を根こそぎ奪ってしまう原発を規制する法令は最も厳格に適用するべきです。手続き上も安全上も問題があり、ただちに再稼働へ向けた作業を中止すべきです。

 

●被ばくを強いる避難計画
 避難計画は、避難場所、経路、手段、スクリーニング・除染方法、ヨウ素剤配布などについて最悪の想定がなされず机上の空論であることが市民の調査で明らかになってきました。病院や福祉施設入所者など避難弱者はより過酷な状況を強いられます。
 複合災害による集落孤立なども対策が打たれていません。先月の豪雨では倒木と落石で通行止になって近づけなかった、川内原発30キロ圏内の集落もありました。住民を見捨てるのでしょうか。
 30キロ圏内の避難基準は放射能実測値で500μSv/hと、通常の線量の約1万倍です!それまでは屋内退避の指示がされます。被ばくを強いる避難計画になっているのです。

他にも、地震・活断層、重大事故対策、汚染水対策etc...問題だらけです。
再稼働を許したら、次に止まるのは事故が起きる時かもしれない...
東京電力福島原発事故の甚大な犠牲の教訓は、すべての原発をなくすことしかありません。

 

子どもたちに安心して暮らせる地球を渡すために、声を上げるのは、今しかありません!

 

子ども達の未来に原発いらない
川内・玄海原発再稼働絶対反対!

 

2015年7月7日
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会


◆報道