提訴5周年活動報告会、ありがとうございました!

6月28日、提訴5周年活動報告会&『ブッダの嘆き』上映会が無事終わりました。
みなさん、おつかれさまでした。
100人ぐらいの方に集まっていただきました。

『ブッダの嘆き』では、原発は事故が起きる前から、そのはじまりから命を傷つけるということを、原発が続くことを許す限り、私達は加害者なんだと、まざまざと思い知らされました。
提訴5周年の節目に、反原発の想いを新たにさせられました。
参加した仲間の感想を末尾に紹介します。

報告会では、この1年と提訴からの5年を振り返りつつ、明日からの行動に向けた報告や提案がなされました。
原発を再稼働させないために、今、一人ひとりが、それぞれできることをやっていく。
裁判の会をみんなで支えていく。
こんなことを再確認できました。
座談会は時間が全然足りませんでしたので、続きは個別に座談会の場で話していきましょう。

「原告会費1万円は大きな額だけど、1日30円ずつ貯めればなんとかなる!」とのアイデアからつくってみた「反原発貯金箱」は、大反響でした。「1日30円ずつ 、怒りにふるえた日は “えーい、今日は500円だ!” と怒りを貯金箱にぶつけていけば、あっという間に貯まる!」ということです。
会場で新たに原告になった方にはプレゼント。他の方には1つ100円で販売したところ、50個用意した貯金箱は、ほぼなくなってしまいました。
貯金箱はA4厚紙1枚から組み立てているので、ご自宅やお店などでおいていただける方には郵送いたします。HPからもダウンロードできるようにいたします。
裁判はまだまだ続きます。お金が大変な状況です。アイデアもしくはカンパをぜひぜひお願いします。

全基差止裁判追加提訴は8月20日締め切り。
MOX控訴審は9月7日から始まります。
裁判と、法廷外の運動を軸にして、今を生きる大人の責任として、みんなでチカラをあわせて、行動していきたいと思います。

◆参加した仲間の感想
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会 提訴5周年活動報告会&ブッダの嘆き上映会に行きました。
裁判の会の活動には本当に頭が下がります。
少人数の座談会から政府交渉まで、僕たち市民の代表として、そして一市民として常に闘っています。
 3月20日の不当判決を受けても、その姿勢は変わることなく、全ての原発が廃炉になるまで続いていくのだと思います。
(早くその日が来ることを願いつつ)

映画の方は、インドのジャドゥゴダという街のウラン鉱山周辺に住む人々の暮らしや、健康被害を生々しく描いています。
投棄ダムと言われる広大な土地に、大量の廃液を直接捨てるというあり得ない事が行われています。
イエローケーキ (以下引用・読み方:いえろーけーき 英語表記:yellow cake ウラン精鉱ともいい、ウラン鉱石から大部分の不純物を除いたもので、酸化ウランU3O8を40-80%程度含んでいる。粗精錬の製品の総称で黄色の粉末でケーキ状のためこの名がある。 引用終わり)
このイエローケーキを1kg作るのに、何千トンという廃液が垂れ流しになっています。
そんな投棄ダムで水浴びをし、遊び回る子ども。獲れた魚を食べる人たち。
住民には、骨格異常、多指、少指、皮膚病、ダウン症、白血病、ガンなど様々な健康被害が起こっています。
ある女性は、今まで3人妊娠したが2人は流産。1人は生まれて8ヶ月で亡くなった。と。
「子どもを産めない女なんて…」と自分を責めていました。
彼女が何をしたと言うんでしょうか?
彼女にもその子どもにも何の罪もありません。

そんな現状に、住民から反対運動が起こります。
詰め寄る住民に鉱山管理人は「俺はここで30年以上働いてるが健康だ。デマを言うんじゃない」と薄ら笑いを浮かべて一蹴します 。
「安全対策は万全で、住民のみなさんに害はない」と、どこかの国と同じようなセリフ。
さらに、土地の強制接収が始まり、反対していた住民の家を一夜にして破壊してしまうという暴挙。
日本よりさらにひどいインドの現状。
ウラン鉱山で働く人たちには、マスクも渡されず、線量を計るフィルムバッヂもなし、健康診断も行われない。
原発から出た廃棄物を入れたドラム缶からは廃液が染み出し、そのドラム缶を素手、素足で運ぶ労働者。

原発で電気を作るという事は、誰かの犠牲の上にしか成り立たないという事です。
そんな発電方法を許容していいんでしょうか?
電気を作る方法は他にたくさんあります。
何故政府、電力会社は命や生活を犠牲にする原発をやめられないんでしょうか?
推進派のみなさん、ぜひ教えてください。
( T.I / 福岡市 )