1月16日公判報告 玄海MOX裁判は3月20日15時いよいよ判決!仮処分は九電側ビックリ発言も

玄海2・3号機仮処分:九電「配管検査なんて、たくさんあるんだから、全部をするはずないじゃないですか!」玄海MOX裁判、3月20日15時、いよいよ判決へ!

 1月16日、玄海MOX裁判追加弁論など玄海原発止めるための4つの裁判の公判がありました。


 MOX裁判は9月19日に結審したはずでしたが、結審日当日になって被告九電が「仮にギャップ再開が起きて燃料ペレットの溶融が起きても、燃料棒の外側は冷却水に接しているため急激に温度が上昇することはなく、重大事故に至らない」と新たな内容を含む主張を準備書面で出してきましたので、これへの反論ということで、原告からの追加弁論を裁判所に申請し、認められました。


 私達は「被覆管の外側を水蒸気の膜が覆い、冷却されにくくなり、燃料棒は急激な温度上昇する。原子力の世界ではよく知られた事実から被告は目をそらしている」と反論しました。


 そして、3月20日15時、佐賀地裁にて、玄海原発3号機MOX燃料使用差止裁判「判決」も確定しました。


 玄海2・3号機再稼働差止め仮処分全基差止裁判においては、2号機の配管ひび割れ事故についての危険性と重大事故に至る機序についての主張など、行政訴訟においては原告適格の妥当性の主張などを陳述しました。


 佳境に入った仮処分の審尋では2号機の配管損傷問題が1つの焦点になっています。


◇九電弁護団「配管検査を全部するなんて、たくさんあるんだから、するはずないじゃないですか!」


◇裁判官「配管損傷について、九電が言っているのは福島原発事故の前の基準での話だ。福島原発事故が起きて、新基準ができて、事情がかわってきていることをを踏まえてどうなのか、安全というのなら安全だとちゃんと示してもらわないと、判断しにくい」」


 九電は早く却下で終わらせよういう方針を持っていたようですが、上から目線で具体的な回答をしない九電に対して、裁判官は検査について具体的な内容と、新基準と照らして配管問題がどうなのかを、市民目線でしっかりただしました。


 45分間のバトル、審尋は非公開なのが残念です。


 また九電は「福井地裁判決にある『具体的危険性が万が一でもあればその差止めが認められるのは当然』との考え方は、『ほんのわずかでも危険があれば差し止めを認めるというのは、抽象的な危険があれば差し止めを認める』という特異な考え方である」などと書面にて主張しました。


 「万が一にも重大な放射能災害が起こらないようにすべき」とは、伊方原発最高裁判決でも示された考え方なのです。最高裁も「特異な考え方」なのでしょうか!的外れないいがかりです。


 焦る九電は、いまだに原子力安全神話の中に安住していることを、どんどん自己暴露しているかのようです。


 3月20日、佐賀地裁、MOX裁判判決。ご注目ください。

 私達は、ますます負ける気がしていません!


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