基準地震動の評価でも、津波評価と同様に、 国内の地震の特性を反映している武村式で再評価を

美浜の会より、拡散希望です!1月16日、規制庁へ要望書をFAXされました。私たち玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会も提出団体です。

 

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基準地震動の評価でも、津波評価と同様に、

国内の地震の特性を反映している武村式で再評価を

http://www.jca.apc.org/mihama/ooi/nsr_youbou20140116.pdf

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再稼働審査中のPWR原発の地元 鹿児島・佐賀・愛媛・福井・北海道、

審査が開始されたBWR原発の地元 島根・新潟・宮城、関西・首都圏の市民団

体24団体で出しました。

 

PWR原発の審査は終盤になり、更田委員は審査が終了していないにもかかわら

ず、「夏まで審査をやっていることはない」等々の発言を繰り返しています。

 

しかし、最も肝心の基準地震動の議論はこれからです。

「地震も津波も震源は同じ」(島﨑委員)にもかかわらず、

津波評価(武村式)と地震動評価(入倉式)は二重基準となっています。

 

武村式は日本の地震の特性を反映したものです。当然、地震動評価もそれでやる

べきです。武村式で評価すれば、地震の規模は4.7倍にもなり、どの原発も耐

震性は崩れてしまいます。このままでは、「安全性の確認」などなされていませ

ん。

 

★武村式で地震動評価をやり直せ!の声を広めていきましょう。

要望書の内容を広めてください。自治体などへも申し入れていきましょう。

 

明日17日(金)13:30~17:30 地震・津波の審査会合が入っています。

http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/data/0069_00.pdf

 

◇規制庁 地震津波担当

 TEL 03-5114-2119 / FAX 03-5114-2182

 

 

☆今日提出した要望書は下記です。グラフ入りは下記URLにあります。

http://www.jca.apc.org/mihama/ooi/nsr_youbou20140116.pdf

原子力規制委員会への要望書

 

 

原子力規制委員会への要望書  2014.1.16

 

基準地震動の評価でも、津波評価と同様に、

国内の地震の特性を反映している武村式で再評価を

 

原子力規制委員会委員長  田中俊一  様

原子力規制委員会委員長代理  島﨑邦彦  様

 

原子力規制委員会は、再稼働のための審査を急ピッチで進めていますが、審査終

盤のPWR原発(川内1・2号、玄海3・4号、伊方3号、大飯3・4号、高浜

3・4号、泊3号)では、基準地震動の評価はまだ確定していません。電力各社

の申請では、基準地震動及び基準津波の評価が二重基準となっています。津波の

波源評価については土木学会の指針(2002)に基づいて「武村式」が用いら

れています。しかし、同じ断層でも基準地震動を導く場合、電力会社は「入倉

式」を用いています。申請が始まったBWR原発(柏崎刈羽6・7号、島根2

号、女川2号)でも同様のことが問題となります。地震と津波は福島原発事故を

引き起こした当の原因でありながら、未だに二重の評価が行われていることは、

到底納得できません。

 

審査会合で島﨑委員は、「地震と津波の震源は同じ」と繰り返し発言していま

す。震源は同じなのですから、その評価方法も同じであるべきです。また、昨年

12月18日の大飯原発の基準地震動審査において、規制庁の小林勝安全規制管

理官は、事実上武村式で基準地震動を評価し直すよう指摘しました[※1]。

 

断層が引き起こす地震モーメント(地震の規模)を断層面積から算出する場合、

入倉式を使った値に対し、武村式を使った場合の値はどんな断層面積に対しても

4.7倍になります[図1]。この両者の違いは、それぞれの基になった地震

データの違いにあります。

 

入倉式は、Wells and Coppersmith(1994)に集約された世界中の244の地震か

ら抽出した、米国、中国等のアジア、南米、トルコ、イラン等の約40の地震

データを基にしており、その中で日本国内地震は福井地震のみです。他方、武村

式は、すべて日本国内の地震データに基づいています。武村式が大きな地震規模

となるのは、日本の地震の特性を反映しているためです[図2][※2]。この

ことから、国内の原発の地震動評価においては、津波評価の場合と同様に、武村

式を採用すべきです。

 

これまで原発の地震動評価は、入倉式に依拠してきました。入倉氏は2001年

に自らの論文で、武村式の方が高い値になる理由として、「日本周辺の地域特性

によるものか、今後の検討が必要とされる」と述べています。それから10年後

に福島原発事故が起こり、それでも今なお電力会社は入倉式で地震動評価を実施

しています。福島原発事故を繰り返してはならないと肝に銘じるならば、安全側

にたって、武村式を用いて基準地震動評価をやり直すべきです。

 

要  望  事  項

1.基準地震動の評価においても、津波評価と同様に、国内の地震の特性を反映

している武村式で評価しなおしてください。

 

2014年1月16日  提出24団体

(再稼働審査中のPWR原発の地元 鹿児島・佐賀・愛媛・福井・北海道、

審査が開始されたBWR原発の地元 島根・新潟・宮城、関西・首都圏の市民団

体)

 

反原発・かごしまネット/ 玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判

の会/ プルサーマルと佐賀県の100年を考える会/ 原発さよなら四国ネッ

トワーク/ 島根原子力発電所3号機の運転をやめさせる訴訟の会/ 島根原発

増設反対運動/ 原発設置反対小浜市民の会/ プルサーマルを心配するふつう

の若狭の民の会/ 柏崎刈羽原発反対地元3団体/ 原発からいのちとふるさと

を守る新潟県民の会/ 三陸・宮城の海を放射能から守る仙台の会(わかめの

会)/ みやぎ脱原発・風の会/ Aasha project/ ベクレルフリー北海道/

 Shut泊/ 脱原発をめざす女たちの会・北海道/ 市民自治を造る会/ おお

い原発止めよう裁判の会/ グリーン・アクション/ 美浜・大飯・高浜原発に

反対する大阪の会(美浜の会)/ 国際環境NGO FoE Japan/ 原発を考える品

川の女たち/ 福島老朽原発を考える会(フクロウの会)/ 原子力規制を監視

する市民の会

 

連絡先団体

グリーン・アクション  京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL:

075-701-7223 FAX: 075-702-1952

 

美浜の会 大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL:06-6367-6580

FAX:06-6367-6581

 

原子力規制を監視する市民の会

新宿区下宮比町3-12 明成ビル302 TEL:03-5225-7213 FAX:03-5225-7214

 

※1 2013年12月24日付、3団体の規制委員会への要望書「基準地震動でも武村

式を適用して再評価してください」参照 

http://www.jca.apc.org/mihama/ooi/nsr_youbou20131224.pdf

※2 「武村式は日本の地震の特性で評価している」(美浜の会)2014.1.9参照

 

  http://www.jca.apc.org/mihama/ooi/position_jpneq_20140109.pdf