7/10福岡高裁 玄海3・4号機再稼働差止仮処分抗告審 決定交付!

福岡高等裁判所(山之内紀行裁判長、川崎聡子裁判官、矢崎豊裁判官)より、7月10日に玄海原発3・4号機再稼働仮処分抗告審の決定(判決)が交付されると連絡を受けました。
この仮処分は、福島原発事故直後の2011年7月7日、玄海原発2・3号機の再稼働への動きに危機感をもった私たち市民が急遽申立をしたものです。その後、新規制基準の下で3・4号機が申請されたことを受け、2号機を取り下げ、4号機の追加申し立てをし、3・4号機仮処分となりました。
一審で、佐賀地裁立川毅裁判長は、九州電力の主張を認め「運転により重大な被害が生じる具体的な危険が存在するとは認められない」と不当決定を言い渡しました(2017年6月13日)。それを受けて即時抗告し、今日まで約8年間闘ってきた裁判です。


原発を止めるために長い間闘ってきた皆さんとともに決定を受け止めたいと思います。
お友達などお誘いあわせの上、ぜひ福岡高裁前にお集まりくださいますようお願いいたします。

 

 

  7月10日(水) 福岡高等裁判所(福岡市中央区六本松4-2-4)
      13:00 高裁前集合

      14:00 決定交付
            門前にて旗出し
            15:00 記者会見 福岡県弁護士会館301会議室(裁判所隣接)
            16:00過ぎ 報告集会 草ヶ江公民館講堂(裁判所から徒歩5分:六本松1-11-1)


【経過】
2011年3月11日、東京電力福島第一原発事故発生。
その直後に画策された玄海再稼働を阻止しようと、私たちは同年7月7日、佐賀地裁に仮処分を申し立てました。6年後の2017年6月13日、佐賀地裁は再稼働を認める不当決定を出し、私たちは福岡高裁に即時抗告しました。2回の審理を経て、2018年10月29日に審理終結。そして、ようやく決定が出されることとなったのです。
この間、2018年3月に九電は玄海3・4号機を再稼働しました。
命のことだから諦めるわけにはいきません。
再稼働を止め、未来の人々へ、普通の生活をつなぐために、勝利をともに勝ち取りましょう。

 

2011年3月11日 東日本大震災・東京電力福島第一原発事故発生
     4月~    九電、玄海2・3号機再稼働へ画策
2011年7月7日 佐賀地裁へ仮処分申立(債権者90名)
2013年7月12日 九電、玄海3・4号機再稼働申請
2016年10月26日 4号機追加申立(債権者136名)
2017年1月16日 審理終結(審尋24回)
     4月24日 佐賀県知事、再稼働同意
     6月13日 佐賀地裁不当決定
     6月23日 福岡高裁へ即時抗告(抗告人173名)
2018年3月23日 3号機再稼働
     6月8日 抗告審第1回審尋
    10月29日 第2回審尋(プレゼン)、審理終結

 

【抗告審の争点】
<佐賀地裁の判断の誤り>
佐賀地裁は「安全性に欠ける点がないかどうか」について、私たち抗告人の主張をまったく考慮せず、被告九州電力の主張のみに基づいて判断しました。これは司法のあり方として、重大な誤りです。
抗告審においては、「地震」「火山」「配管」の3つの争点について、抗告人の主張を踏まえて判断が出されなければなりません。

 

◆争点1:地震
①地震国日本における原発の安全性で最大の問題は耐震安全性である。
②想定する最大の地震(基準地震動)が現行方式の入倉・三宅式では過小評価である。私たちは、より安全側に立った武村式で算出すれば、地震規模は4.7倍になると指摘。
③地震は過去の地震の平均値で起こるものではないから、基準をつくる際に「ばらつき」の考慮が必要であり、国の定めた「地震ガイド」にもそう明記してある。しかし、九電は"ばらつき"の考慮を無視している。
④地表面の揺れの大きさ(加速度:単位ガル)についても、「壇ほかの式」という現行式では過小評価になる。私たちは「片岡式」を使うべきだと指摘。

 

◆争点2:火山
①火山の破局的噴火が予測できることを前提としている国の「火山影響評価ガイド」自体が不合理である。
②仮に火山ガイドに依ったとしても、阿蘇カルデラの破局的噴火による火砕流到達可能性が十分小さいとは言えないから、玄海原発は立地不適である。
③「破局的噴火のリスクは低いから無視してよいというのが社会通念だ」とする広島異議審判決など最近の判例は、ガイドを無視して「社会通念」を判断基準とすることが誤りであるし、社会通念の捉え方も、福島原発事故を引き起こした東日本大震災等の過去の教訓をまったく省みないものであり明らかに誤っている。
④火山灰影響評価も、破局的噴火を想定しておらず、火山灰の積もる量が過小評価となっている。

 

◆争点3:配管損傷の危険性
①2007年、2号機配管にひび割れが見つかった。5年以上気づかず放置されていた。配管損傷から炉心溶融に至る危険性があったし、美浜原発配管事故のように配管損傷から死者まで出るケースもあった。
②安全の確認のためには、すべての配管について超音波検査を行うしかないが、それがされていない。
人が介入できない個所は目視点検で済ませ、それで点検個所は10年間に25%だけである。
③2018年3月に再稼働直後の3号機で配管穴あき事故が発生した時、九電瓜生社長(当時)は「何が起こるかわからないということが現実になってしまった」と発言したように、配管の安全性は確認されていない。

 


◆抗告審報告ブログ

【不当決定ココがおかしい!仮処分抗告審福岡高裁決定 批判チラシ作成】

7月10日の玄海原発運転差止仮処分抗告審、福岡高裁決定について、その不当ぶりをコンパクトにまとめてチラシを作成しました。
佐賀地裁では本訴の全基差止裁判(被告:九電)、行政訴訟(被告:国)が続きます(2020年7月17日結審予定)。“犠牲の上にしか成り立たない原発”をすべて止めるまで、私たちは法廷の内外でできる行動を続けていきます。
裁判勝利へ向けて、皆様からのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

チラシをポスティングやイベントでの配布・会場設置などで広めていただきますよう、お願いいたします。

 

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【速報:不当決定!福岡高裁・玄海再稼働抗告審】

【速報:福岡高裁・玄海再稼働抗告審、不当決定!】

本日7月10日、福岡高等裁判所(山之内紀行裁判長)は、玄海3・4号機再稼働差止仮処分抗告審において、私たち抗告人の申し立てを棄却する決定を出しました。
福島第一原発事故の犠牲に目を向けない、極めて不当な決定です。
命のことだから諦める訳にはいきません。
ただちに次の行動に着手します。

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【玄海差し止め仮処分抗告審終了:来春に決定へ】

玄海原発3・4号機再稼働差止仮処分の抗告審第2回審尋が10月29日、福岡高等裁判所(山之内紀行裁判長)にて開かれました。

今回は裁判官に問題点をよく理解してもらうためにプロジェクターを使ったプレゼンを抗告人と被抗告人九州電力の双方が行いました。審尋は非公開でしたが、抗告人46人がプレゼンに同席しました。
入廷前には支援者も含めて、新しくなった裁判所前で門前集会を行いました。

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【10/29玄海原発再稼働差止仮処分抗告審第2回審尋(プレゼン)】

玄海原発3・4号機再稼働差止仮処分の抗告審第2回審尋が10月29日、福岡高等裁判所(山之内紀行裁判長)にて開かれます。

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【玄海3・4号機再稼働差止仮処分抗告審第1回審尋終えました】

昨年6月13日に佐賀地裁が不当却下した玄海原発3・4号機再稼働差止仮処分の抗告審が、1年経って6月8日にようやく福岡高裁(山之内紀行裁判長)で開かれました。
抗告人173名のうち46名をはじめ、九州各地からたくさんの仲間が集まりました。
雨が心配でしたが、天気にも恵まれ、門前集会ではリレートークをつなぎ、いっせいに入廷しました。

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【玄海原発再稼働差止仮処分 即時抗告理由書提出しました】

6月13日の玄海原発3・4号機再稼働差止仮処分却下決定を受け、6月23日に福岡高等裁判所に対して即時抗告を行ったところですが、提出期限となる本日7月7日、「即時抗告理由書」を提出いたしましたので、報告いたします。

理由書ではまず、原決定をなした原審の司法審査のあり方と立証責任について、安全性に欠ける点の有無の判断において債権者らの主張立証を全く考慮せず、債務者の立証のみをもとに判断したことを、看過しがたい重大な誤りだと指摘しました。

そして、各争点について、原決定の誤りなど骨子を述べました。

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【玄海仮処分 即時抗告申立しました】

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【玄海再稼働仮処分、不当決定!フクシマを学ばず――事故があっても再稼働か!】

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