【玄海MOX第1回控訴審、終えました!】

この日は、鹿児島、熊本、大分、長崎、福岡、佐賀と九州各地から原告・控訴人が集まり、法廷の柵内の「当事者席」は弁護団を囲むように控訴人で埋め尽くされました。100人近くが入れる一般傍聴席も仲間でいっぱいになりました。

弁論では冠木克彦弁護団長が陳述を行いました。MOX燃料は、燃料棒と被覆管の隙間(ギャップ)がわずか0.085ミリメートルしかなく、燃料棒の安全余裕がわずか1%しかないという微細な問題を取り扱っているからこそ、安全性の説明責任が被控訴人の九電には強く求められるべきはずです。しかし、九電が安全に関する情報等を十分開示せず安全に関する立証責任を果たしていないのに、単に国の審査に合格したことだけをもって安全だと認めた佐賀地裁の判決の誤りを指摘。
また、使用済みMOX燃料の長期保管の危険性を認めない判決の誤りも指摘。1審判決の取り消しを求めました。

弁論後の報告集会では、弁護団と裁判補佐人の小山英之さん(美浜の会代表)からの丁寧な解説。鹿児島の向原祥隆さんからの力強い連帯のあいさつ。福島県郡山市から福岡に母子避難している橋本希和さんからは一時帰郷の際に目の当たりにした福島の放射能汚染の辛い現状についてのお話。事務局からは「脱原発貯金箱」協力のお願いや、日々の活動に一緒に加わってほしいことなどをアピールと、もりだくさんな集会となりました。

福岡高裁での初めての弁論で、アピール行動や報告集会場の手配など、いろいろ頭を悩ませましたが、みんなで役割分担して力を出し合いながら乗り切り、弁護団と原告団・支援者が気持ちを1つにして、原発を動かさないために法廷内外で闘っていくことを、あらためて誓いあうことができました。

次回法廷は12月7日(月)11時からと決まりました。それまでに、被控訴人答弁書への全般的な反論を出すことになります。
みなさん、ぜひ福岡高裁にお集まりください!

また、9月11日には佐賀地裁で玄海原発行政訴訟と全基運転差止裁判があります。こちらにもぜひ駆けつけてください!


MOX控訴審準備書面(1)

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MOX控訴審準備書面(1)
控訴人の「控訴理由書」に対する被控訴人(九電)の「答弁書」が8月24日付で出されましたが、閲覧制限の申立てがされているため、公開ができません。本準備書面(1)はその「答弁書」に対する反論です。
20150904控訴審準備書面(1).pdf
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報道

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